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我らは成人したる者の中にて智慧を語る。これ此の世の智慧にあらず、又この世の廃らんとする司たちの智慧にあらず、我らは奥義を解きて神の智慧を語る、即ち隠れたる智慧にして神われらの光栄のために世の創の先より預じめ定め給ひしものなり。この世の司には之を知る者なかりき、もし知らば栄光の主を十字架に釘けざりしなり。 -コリント前2:6~8-

京都大の中山伸弥教授らがiPS細胞の研究により医学・生理学分野でノーベル賞を受賞した。再生治療のために役立つと期待されている。率直に快挙を祝いたい。

日進月歩の今日、人類の抱えている多様な要求に応えるべく、研究者が夜を日に徹してそれぞれの分野で研究に没頭しているのは良い事と思う。

唯危惧することは、万事に付けて一線を越えて逸脱することで、神の領分に踏み込み、倫理に反することがあってはならぬと思うのである。

人には欲望があり、思わぬ方向へ舵を向けることがある。その時、幸いを願って行ったことが、逆に不孝を齎す結果を生むものだ。

ノーベルが鉱物の採掘のために発明した火薬は、戦争の具に用いられた。核融合は、核兵器を産み、多くの人命が失われ、且つ恐怖政治の具と化した。平和利用の名の下に造られた原子力発電所も、事故により曲がり角にきているのは周知の事実である。

「必要は発明の母なり」 と言う。 確かに発明や発見は、人類に大きな利益を齎したが、同時に不利益も生じた。人間そのものが変わらなければ、同様な結果を生むことであろう。

人類が行っていることは、宇宙を掌る神の目から見れば、小さなことと思う。人類がこれだけ知ったと言っても、それは、神が許可し見せて下さった範囲の中でしかない。

バベルの塔の愚挙を繰り返してはならない。驕りや高ぶりは禁物だ。

謙虚に神の智慧を求めて欲しいものだ。

至高者 人間の国を治めて自己の意のままにこれを人に與へ また人の中の最も賤しき者をその上に立てたまふといふ事を 一切の者に知らしめんがためなり -ダニエル書4:17-

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 会堂の修復工事は、10月1日から始まり2週目を終えました。現在壁のビニールの張替え中で、3階と、2階のホール部分が完成しました。来週はいよいよ礼拝堂の壁の張替え作業が行われます。

その後4週で完成の予定です。御加祷をお願いします。