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事の全體の帰(き)する所を聽べし 云く 神を畏れその誡命(いましめ)を守れ 是は諸(すべて)の人の本分たり -伝道之書12:13-

伝道之書は、著者の名が明確に記されていないが、ダビデの子、ヱルサレムの王(1:1)とあり、箴言の作者である(13:9)など、随所にソロモン王を仄めかす語が記されている。

伝道者言く 空の空 空の空なる哉 都て空なり -1:2-

知恵もあり富も豊かな王は、心の侭にあらゆることを行ったが、その結果は空しいものであった言う。この世のものを幾ら得ても満たされないのが心というものである。

神の為したまふところは 皆その時に適ひて美麗(うるは)しかり 神はまた人の心に永遠をおもふの思念(おもひ)を賦(さづ)けたまへり -3:11-

萬の事に時があると云う。人が幾ら急いても、神の時が来なければ、事は成就しない。忍耐し、希望を持って祈り、神が働き御業を行い給う時を待て、その時こそ神の栄光が顕われる時だと聖書は教えている。いつも神を畏れて御前に歩むことが大切だた思う。

旧約の時代には、ソロモンのように素晴らしい人がいた。だが、新約の時代に生きる我々は、更に優れる大いなる者とされている。それは、主イエス・キリストの名によるバプテスマを受けて身が洗われ、聖霊を受けて、神が内に住み給い、神の子とされている事である。

世の凡ての寶に優る霊の物、永遠の生命なる主イエス・キリストを持つことが大切である。