ヱホバ、ヨセフとともに在す 彼享通者(さかゆるもの)となりてその主人なるエジプト人の家にをる その主人ヱホバの彼とともにいますを見またヱホバがかれの手の全てなすところを享通(さかえ)しめたまふをみたり ・・・ 彼ヨセフのその家とその有(もて)る凡の物をつかさどらせし時よりして ヱホバ、ヨセフのために其エジプト人の家を祝(めぐ)みたまふ 即ちエホバの祝福(めぐみ)かれの家と田(はたけ)に有るすべての物におよぶ
創世記39:2,5
ヨセフは17歳の時、夢を見た。田で刈った束を置いたところ、兄弟たちが刈った束がヨセフの束を拝したのである。次に見た夢は日と月と11の星がヨセフを拝したというものである。これはヨセフに関わる神の預言であった。父の解き明かしは、父と母と兄弟とがヨセフを拝するようになるということだった。それ故に彼は兄弟から憎まれる者となった。
ヨセフの生涯は、主イエス・キリストの生涯に重ね合わせてみることができる。
主が神の愛する独子として生まれ給い、神の国を宣べ伝え、義の道を歩まれたが故にユダヤ人から疎まれたように、ヨセフも父ヤコブの年寄子として、而もヤコブの最愛の妻ラケルから生まれ、特別に愛されて育てられたので、兄弟の悪事を父に告げたので憎まれたのである。
兄たちはヨセフを捕えて銀貨20枚でミデアン人に売った。主が銀貨30枚で売られた如くである。そして買われて行った先がエジプト人ポテパルの家であった。身は奴隷であろうとも、神の恵みと約束は変わらず、益々栄える者となって行く。祝福と云うものは事情や環境などによって変わるものではなく、上から来るものであり、神が定めた故に、人が変えることはできない。
この後、彼はポテパルの妻が仕掛けた誘惑を拒絶したことから、誤解曲解を生み、牢獄に繋がれる身となるが、ここでも神は憐みを加えて典獄から恵みを得て、囚人の扱いを皆任せられたのである。
ヨセフはうられて僕となれり ・・・ ヱホバのみことば彼をこゝろみたまへり
詩篇105:17,19
この後、ヨセフはエジプト王パロが見た夢を神の霊によって解き、7年の豊年と7年の凶年があるから穀物を蓄えて備えをするように進言し、その役職に最適な人として王に用いられ、遂には王に次ぐ宰相となった。
飢饉は激しく、周囲の国にもおよび、ユダヤの地も同様であった。ヤコブは息子たちにエジプトに行って穀物を買ってくるように言う。 ヨセフはその人たちを見て兄と分かったが、兄たちにはヨセフとは分からなっかった。互に通訳を用いたからである。
2度目の時に、ヨセフはへブル語で自分の身を兄弟たちに明かす。驚く兄たちにヨセフは言う 「我はなんぢらの弟ヨセフ なんぢらがエジプトにうりたるものなり されど汝等我をこゝに売しをもて憂ふるなかれ 身を恨るなかれ 神生命(いのち)をすくはしめんとて我を汝等の前につかはしたまへるなり ・・・ 神汝等の後を地につたへんため また大なる救をもて汝等の生命を救はんために 我を汝等の前に遣したまへるなり 然ば我を此(ここ)につかはしたる者は汝等にあらず神なり」 創45:4~8
神の計画は遠大である。多くの国民を救いに至らしめる為に、私たちを先に選んでくださったのだ。先週も水と霊が教会で行われた。また次に続く魂が送られてくることを望んでいる。