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ヨシュア既に年邁(すゝ)みて老いたりしが ヱホバかれに言(いひ)たまひけらく 汝は年邁みて老たるが 尚取るべき地の残れる者甚だおほし -ヨシュア記13:1-

今年は、9月21日が敬老の日になっています。道央教会でも、90歳を超えた兄弟姉妹方、80代、70代の兄弟姉妹が居られます。生まれた日より、また救いに与らせていただいた日より、ここまで導いて下さった主に感謝し、これかれも主に用いられて大切な信仰生活を歩ん行けますように祈りつつ、今日の御言葉を開きました。

モーセの死後、後を継いだヨシュアは、ヘテ人、アモリ人、カナン人、ぺリジ人、ヒビ人、ヱブス人と、31人の王の領地を攻め取りましたが、そこで一休みすることなく、まだまだ攻め取れよと、神はヨシュアを励ましました。

既に80代半ば になった高齢のヨシュアでしたが、神の御言葉に励まされて戦い、領地を拡げていきました。そして遂に広大な土地を得て、イスラエルの九支族とマナセの半ばとに籤引きで分け与えて、領地となさしめました。

私達も主イエス・キリストの福音の戦いに加わり、サタンの支配下にある人々を解放するために、「尚取るべき地の残れる者甚だ多し」と、勇み励んで進んでいきたいと思います。

時にヨシュアの許に、盟友カレブがやってきました。

二人は、40歳のとき、モーセの命を受けて、他の十人の支族長と共に、カナンの土地が窺いに行った者同士でした。

その時、彼らはエシコルの谷で一房の大きな葡萄の実を見つけ、枝ごと切って、ざくろや無花果と共に竿にかけ、二人で担ぎ、持ち帰りました。

十二人は、往復四十日をかけて業を終えて、モーセとイスラエルの民の許へ帰りましたが、そのうち十人が復命して、「誠にそこは乳と密の流れる善き地です。しかしそこに住む民は猛く、町は堅固で甚だ大きく、また巨人も住んでいました」と言いました。

これを聞いた民らに動揺が走り、「そのような危険な所には、行くわけにはいかない」と、不満を言い、不信仰な言葉を語り、神とモーセに反抗しました。

これに対してカレブとヨシュアは、「神が偕にいれば、必ず勝つことができ、この地を得ることができる」 と信仰を持って言いました。しかし、民らは十人の言った言葉に従い、不信仰に陥りました。

結局、イスラエルの民は神の怒りを蒙り、四十年の間荒野を放浪し、二十歳以上の者は荒野で死に絶え、ヨルダン川を渡って約束の地に入れたのは、彼らの子孫と、信仰を貫いたモーセの従者ヨシュアと、勇者カレブとのみでした。

そのカレブがヨシュアの許に来て言ったのです。

「その日モーセ誓ひて言ひけらく 汝の足の踐(ふみ)たる地は 必ず永く汝と汝の子孫の産業となるべし 汝まったく我が神ヱホバに從がひたればなりと ヱホバこの言(ことば)をモーセに語りたまひし時より己来(このかた) イスラエルが荒野に歩みたる此の四十五年の間 かく其(その)のたまひし如く我を生存(いきなが)らへさせたまへり 視よ我は今日すでに八十五歳なるが 今日もなほモーセの我を遣はしたりし日のごとく健剛(すこやか)なり 我が今の力はかの時の力のごとくにして出入し 戦闘(たたかひ)をなすに堪ふ 然れば彼日ヱホバの語りたまひし此山を我に與へよ…」と。 -ヨシュア記14:9~12-

ただ単に八十五歳まで長生きしたと言うのではなく、神が祝福を与えようとして生かしてくださったというのだす。このように高齢になっても、若い時と何ら変わることなく、民の前に出入りをし、戦いを為すことができる、神と人との前で役立つ人物なのだ。故にモーセが自分に約束した産業の地を、この手で戦って勝ち得たい。相手がどのような巨人であれ、自分は打ち勝って手にすることができる。そういう信仰があるのだ、と熱っぽくカレブはヨシュアに語ったのです。

ヨシュアは、カレブを祝福して、欲するところの山と町であるヘブロンを彼に与えました。

私たちもこの二人のように、愈々信仰を篤くし、主に従い、主に喜ばれる歩みをし、祝福の実を多く得、救霊のために励みたいと思います。 ハレルヤ!