イエス言ひ給ふ 『起きよ、床を取りあげて歩め』   ヨハネ5:8

その後、ユダヤ人の祭があって、イエスは、エルサレムに上られた、
さて、エルサレムには、羊の門の近くに、ヘブル語でベテスダ(恵みの家の意)と呼ばれる池があって、五つの回廊がついていた。その中に大ぜいの病人、盲人、足なえ、やせ衰えた者が伏せっていた。
(彼らは水の動くのを待っていた。主の使いが時々この池に降りて来て、水が動かされたあとで最初にはいった者はどのような病気にかかっている者でもいやされたからである。)
そこに、三十八年もの間、病気にかかっている人がいた。
イエスは彼が伏せっているのを見、それがもう長い間のことなのを知って、彼に言われた。「よくなりたいか。」
病人は答えた。「主よ。私には水がかき回されたとき、池の中に私を入れてくれる人がいません。行きかけると、もうほかの人が先に降りて行くのです。」
イエスは彼に言われた。「起きて、床を取り上げて歩きなさい。」
すると、その人はすぐに直って、床を取り上げて歩き出した。 
 
                                 新改訳聖書 2版より  ヨハネ5:1~9

若き日の私のことを思い返せば、この人と同じようだった。
小学生の時は急性肺炎で高熱を出し、母の看病で窮地を脱したのを覚えている。
中学生の頃「生と死」をテーマに作文を書き、教師に心配をかけたことがある。
その後、肺結核と持病の心臓病のため、青春期を棒に振った。
そういう色々なことが走馬灯のように頭に思い浮かんでくる。

何もかも行き詰まっていた時に、天から救いの手が差伸べられた。家の近くにキリスト教会ができ、伝道が始まった。
正に、そこへ行けば救われる。「起きて、床を取りあげて歩きなさい」と、主が呼びかけてくださったのだった。。

1952年9月10日から14日まで、東京イエス之御霊教会牧師村井じゅん先生が来られて開かれた「真のキリスト教特別伝道集会」に導かれて、村井先生の口から水と霊の福音を聞き、それに從って聖霊を受け、水のバプテスマを受け、救われたのである。私にとって劇的な出来事であった。

その後、献身へと導かれ、牧師となり、はや幾星霜を経たことか。
主より委ねられた羊の群れを養い、今日に至っているが、言葉では言い表せられない主の恩寵を全身に感じつつ日々歩んでいる。 ハレルヤ!!