ヱホバに感謝せよ ヱホバはめぐみふかし 
         その憐憫(あはれみ)はとこしへに絶(たゆ)ることなければなり

                              詩篇136篇1節

詩篇136篇は26節からなっている。その凡ての節は前句と後句の二つの語句から成り、前句では、26種のなになにを爲す(理由) 神に(対象) 感謝せよ(命令形)と言い、後句はすべて「その憐憫はとこしへに絶ることなければなり」と応じて結んでいる。

冒頭の1節は、「ヱホバはめぐみふかいが故に感謝せよ」と言っている。旧約のヱホバは、新約のイエス・キリストであるから、ここは主イエス・キリストが私たちに与えてくださった恩恵に感謝しなさいという意味である。罪深かった私たちのために主イエス・キリストが救い主となって世に来たり、尊い命を捨てて十字架に架り、贖罪(あがない)の業を成し終えてくださった。これを信じて感謝して、水のバプテスマを受ける時に、私たちは罪赦されて雪よりも白くされるのである。更にイエス・キリストの御霊を戴いて神の実子となるのである。このことを思う時ただ感謝あるのみである。ああ神の愛は大いなるかな、その憐憫はとこしえに絶えざるかなと平伏すの外はない。

 ヱホバに感謝せよ ヱホバはめぐみふかし 
                その憐憫はとこしへに絶ることなければなり

 もろもろの神の神にかんしゃせよ 
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

 もろもろの主の主にかんしゃせよ  
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

 たゞ獨(ひと)りおほいなる奇跡(くしわざ)なしたまふものに感謝せよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなけるばなり

 智慧をもてもろもろの天をつくりたまへるものにかんしゃせよ
             そのあはれみは永遠に絶ることなければなり

 地を水のうへに布(しき)たまへるものに感謝せよ
             そのあはれみ永遠に絶ることなければなり

 巨大(おほい)なる光をつくりたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへに絶ることなければなり

 晝をつかさどらするために日をつくりたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

 夜をつかさどらするために月ともろもろの星とをつくりたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

10 もろもろの首出(うひご)をうちてエジプトを責たまへるものにかんしゃせよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

11 イスラエルを率てエジプト人のなかより出したまへる者にかんしゃせよ
             そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり

12 臂(かひな)をのばしつよき手をもて之をひきいだしたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

13 紅海をふたつに分たまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

14 イスラエルをしてその中をわたらしめ給へるものに感謝せよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

15 パロとその軍兵(つはもの)とを紅海のうちに仆したまへるものに感謝せよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

16 その民をみちびきて野をすきしめたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

17 大なる王たちを撃ちたまへるものに感謝せよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

18 名ある王等をころしたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへに絶ることなければなり

19 アモリ人のわうシホンをころしたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

20 バシャンのわうオグを誅(ころ)したまへるものに感謝せよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

21 かれらの地を嗣業(ゆづり)としてあたへたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへにたゆることなければなり

22 その僕イスラエルにゆづりとして之をあたへたまへるものに感謝せよ
             そのあはれみは永遠にたゆることなければなり

23 われらが微賤(いやし)かりしときに記念したまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへに絶ることなければなり

24 わが敵よりわれらを助けいだしたまへる者にかんしゃせよ
             その憐憫はとこしへに絶ることなければなり

25 すべての生るものに食物(くひもの)をあたへたまふものに感謝せよ
             そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり

26 天の神にかんしゃせよ       
             その憐憫はとこしへに絶ることなければなり