エリシャは、エリヤの後継者として神に選ばれ、エリヤにより膏を注がれ代わって預言者とされた人である。

牛を使って畑を耕しているところにエリヤが来て、その上に外套をかけた。エリシャは父母に別れを告げ、エリヤに從いこれに仕えた。「汝は我に従え」と召命の時である。
 列王上19:19~21

エリシャは、エリヤが昇天するときまで共にいて、エリヤの行う事を凡てを見て学んでいた。

今日は別れるという日が来たが、エリシャは何処までもついて行った。ヨルダン川に来たときにエリヤが外套を丸めて水を打つと水が左右に分れたので、二人は乾いた土の上を渡って行った。
 列王下2章

最後に別れる時が来た。エリヤが「あなたのために何ができるだろうか。何なりと願いなさい」と言うと、エリシャは「どうかあなたの霊の二倍の分け前をくださいますように」と答えた。 聖書協会共同訳

エリヤは「あなたは難しい願をするものだ。わたしが取り去られるのを見るならば、願はかなえられる。もし見なければ、願はかなえられない」と言った。

「我を信ずる者は我がなす業をなさん、かつ之よりも大なる業をなすべし、われ父に往けばなり」と言われた主イエス様の御言葉の如くである。
 ヨハネ14:12

火の車と火の馬が現れて二人を隔てた。エリヤは旋風に乗って天に昇り、エリシャは「わが父 わが父 イスラエルの兵車よ その騎兵よ」と叫んだ。そして自らの衣を掴んで二つに裂いた。

エリシャはエリヤの身から落ちてきた外套を持ってヨルダンの岸に立ち、水を打つと左右に分れたので、渡って戻ってきた。遠くから一部始終を見ていた預言者たちは「エリヤの霊エリシャの上にとどまる」と言った。

この日を境にして、主はエリシャと共に在り、神の人エリシャは御霊の力をもて数々の奇跡、不思議を行うようになった。エリヤに言った願のようになったのである。

私たちも、昇天後十日目のペンテコステの日に約束の御霊を注ぎ給うた主イエス様によって、御霊のバプテスマを受けて能力を得、また御霊の諸々の賜物を得た。それに從って尊い主の御用のために用いられるようになった。勇気百倍して用いられて行きたいと願うのである。