エリヤの昇天後、主は直ちにエリシャを用いられた。

エリコの町の人々はエリシャに言った、「見られるとおり、この町の場所は良いが水が悪いので、この地は流産を起すのです」。エリシャは言った、「新しい皿に塩を盛って、わたしに持ってきなさい」。彼らは持ってきた。エリシャは水の源へ出て行って、塩をそこに投げ入れて言った、「主はこう仰せられる、『わたしはこの水を良い水にした。もはやここには死も流産もおこらないであろう』」。こうしてその水はエリシャの言ったとおりに良い水になって今日に至っている。
 歴代下:19~22 これがエリシャによる第一の奇蹟である。

また、預言者のひとりの妻がエリシャに呼ばわって言った、「あなたのしもべであるわたしの夫が死にました。ごぞんじのように、あなたのしもべは主を恐れる者でありましたが、今、債主がきて、わたしのうたりの子供を取って奴隷にしようとしているのです」。エリシャは彼女に言った、「あなたのために何をしましょうか。あなたの家にどんなものがあるか、言いなさい」。彼女は言った、「一びんの油のほかは、はしための家には何もありません」。彼は言った、「ほかへ行って、隣の人々から器を借りなさい。あいた器を借りなさい。少しばかりではいけません。そして内にはいって、あなたと子供たちと一緒に戸の内に閉じこもり、そのすべての器に油をついで、いっぱいになったとき、一つずつそれをとりのけておきなさい」。彼女は彼を離れて去り、子どもたちと一緒に戸の内に閉じこもり、子どもたちの持ってくる器に油をついだ。油が満ちたとき、彼女は子供たちに「もっと器を持ってきなさい」と言ったが、子供が「器はもうありません」と言ったので、油はとまった。そこで彼女は神の人のところへきて告げたので、彼は言った。「行って、その油を売って負債を払いなさい。あなたと、あなたの子供はその残りで暮らすことができます」。 同4:1~7

エリシャが主の名によって行った奇蹟、不思議は数多く記されてある。貧しい人からイスラエルの王に至るまで神の栄光を見させ、またスリアのナアマン将軍が病を癒されることを望んでやって来た時には、きれいに癒やして帰らせた。その凡ての人々が救われ、癒され、生ける神の御業を見たのである。

エリシャはエリアの後継者として、主のため人のために善き働きをして、使命を全うしたのである。